ステラ胃・大腸内視鏡クリニック

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お知らせ

発見困難な早期大腸癌をAIの助けで診断し治療しました。

2024/03/03

平坦・陥凹型の微小な早期大腸癌は昭和大学の工藤教授が1985年に報告以降も、しばらくは「幻の」という形容詞がつくほどの発見が困難な病変として広く認識されていました。もちろん当時と現在とでは内視鏡検査の件数も画像解像度も当時とは比較になりませんが、それでも現在でも熟練の内視鏡医でも見落としやすいと報告され、レアな病変であることは変わりありません。

また平坦・陥凹型の早期大腸癌は、数的に多い隆起するポリープ状の早期粘膜内癌に比して悪性度が高いとされ、ひとたび見逃されてしまうと加速度的に進行大腸癌へ変貌してしまうので、いかにこの「幻の」と表現された早い段階で見つけて治療にもっていけるかが内視鏡医の醍醐味であろうと思われます。

今回当院導入の内視鏡AI診断装置「CAD-EYE」が反応して、見落とさずに治療まで完遂した病変がありましたので以下記します。aの内視鏡写真はこの病変を通常光観察で正面からアップで捉えたものです。デバイスの画質の問題もあるとは思いますが、一見したところ何が写っているか理解できないでしょう。この画面にAIが反応してくれたので、(私ももちろん同時に認識はしておりましたが)、内視鏡医は画面モードを適切に変更しながら、より病変を認識しやすいモードに変えていきます。bの画面はBLIモードという観察光の波長を狭くして腫瘍表面の血管構造を描出しやすくするモードで、赤点は後から病変周囲に認識しやすいように私が付したものです。そうすると真ん中がへこんだペタッとした何かがはりついているように認識できると思います。cでは青い色素を散布してその凹凸を明瞭化させ、やや遠景斜めから空気量を調整して観察したものです。さらに実際には拡大観察機能という超アップ画像も加味して質的診断、深達度診断をするのですが、こうしてこの病変が内視鏡治療で完遂できる10mmほどの早期大腸癌と診断することができるのです。(真ん中のへこみが癌の証拠になることが多いです。)直ちにその場で通常のEMRという手技で数分で治療は終了となりました。患者さんのその後の経過は問題なく、病理組織検査でも術前診断の通りで、かつ病変はきれいに取り切れてることを確認して、大腸癌治療の終了となりました。

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