ステラ胃・大腸内視鏡クリニック

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お知らせ

AI内視鏡診断システム導入後1年を経過して

2024/01/21

FUJIFILM社製の内視鏡画像診断支援システム「CADEYE」というものを、一般の方もTVコマーシャルにても目にする機会が多くなってきました。ではそれがどういうものか簡単に述べさせていただくと、内視鏡検査施行医が検査中に意識しているかどうかと無関係に、疑わしき対象物が画面上に出現した際には、人工知能すなわちAIが病変の検出とその鑑別までを自動的にサポートをしてくれるというものです。つまり医師の疲労困憊の際や多職種からの問いかけ時などの一瞬の集中力の低下時「つい、うっかり、、、」の病変見逃しの危険性を大幅に軽減してくれる機能になります。当院におきましては大腸内視鏡にそのシステムを2022年12月から導入し、日常診療においても十分にその恩恵にあずからせていただいておりますので、どのようなものか実際の画面を併記して、お話します。

大腸検査では通常一番奥の盲腸まで先に挿入してから、AIの「CADEYE」の検査モードを検出支援モードに設定いたします。①はそのモード設定にて、2mmほどの小さいポリープを発見した時の画像です。写真ではわかりずらいですが、→で示す先にライトブルーのカギ「」で四隅に点滅するマークが出ます。この写真ではかなりアップの近接画面にしておりますが、実際にはかなりの遠方に病変がある際からマークが点滅して、その存在を知らせてくれます。通常では、次にモードを鑑別支援モードに変換します。操作はボタンの一押しです。すると画質が白黒調に代わり、②写真の下方↓の先にの「NEOPLASTIC」と記載されている小さい文字を認めます。これは腫瘍・非腫瘍のうちの腫瘍性であるとのAIの判断です。つまりAIが質的な判定をしてくれて、積極的に切除すべしということを助言してくれるのです。字だけではわかりずらいですが、実際には画面周囲が腫瘍の場合は黄色く、非腫瘍の場合には緑色に縁取りされるので、一目瞭然です。また②の写真の右下のサブ画面に←で示す黄色いマークがありますが、これは通常画面での対象となる病変がメイン画像のどこにあるかを常に指示してくれるものになります。

一般的な経験を有する内視鏡医にとっては鑑別支援は、参考程度の補助にしかなりませんが、その「CADEYE」のお助けを大いに実感するのは、ポリープ切除などの処置中です。処置中では処置具の出し入れの際などにどうしても目線を切ることもあり、対象物を一瞬見失うこともありますが、その際にいち早く周囲を点滅して、その存在を知らせてくれるのが「CADEYE」であります。また同一画面に複数病変がある場合などは本当に助かることもあります。例えば処置が難しい病変に対処している際などには、その病変に意識が集中しているので、その周囲には意識が向けれないもののですが、実はその近傍にもう一つあるので、お忘れなくと常に点滅して注意を促してくれる頼もしいヤツです。以上、当院の診療力を一段引き上げてくれたと言ってもよく、今や無くてはならない優秀な助手のような内視鏡画像診断支援システム「CADEYE」でした。

 

 

 

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