これもひとえに、クリニックにいらしていただいた多くの皆様および関係者の皆様に支えていただいたおかげと、心より感謝いたします。光陰矢の如しという言葉がありますが、当院も開院して3年が過ぎました。使い古された言い方ですが本当にアッという間に過ぎ去っていった実感があります。思い返せば4年前の開業準備の開始の頃にダイヤモンドプリンセスの事例から一般に広まった日本でのコロナパンデミックですが、その頃に多種の業者との打ち合わせする必要があったものの、当時喫茶店も休業しているところもあり、打ち合わせ場所にも困ったり、通勤通学者がいなくなったガラガラの電車に乗って、1人遠くの業者まで心細く電車に揺られていたのが思い返されます。その中で考えていたのは、この状態は当分続くだろうから内視鏡クリニックなど絶対に来院患者は見込めない。何か策はないかと必死に考えておりました。そこで逆張りの発想で設計段階から見直し、感染症対策を徹底したクリニックを売りにしてそれを全面に押し出して宣伝することで、この難局を乗り越える方策をとりました。するとスマホの口コミの影響力の急激な普及という時代背景の手助けもあり、コロナ患者を扱う大病院を敬遠して検診等の検査を希望される方たちの目にとまり、何とか開業当初から来院していただく患者さんに恵まれることができました。あとは一人一人の患者さんにできるだけ満足していただく検査・診療を心がけていくことで、患者さんが患者さんを連れてきてくれるという、非常に喜ばしい人間関係の連鎖を日々経験させていただいております。

夢と希望と、不安も少し抱えながら迎えた開業の日のことは、今では、遥か遠い昔のように感じられます。一日一日必死で過ごしているうちに、いつの間にか3年という歳月が流れていました。良い医療を提供すべく日々努めているつもりではございますが、至らぬ点も多々あったかと存じます。それでも、この間に多くの皆様と出会い、多くの皆様方に通って来てくださっていることは、感謝の念に堪えません。職員ともども、今後ともよろしくお願いいたします。