ステラ胃・大腸内視鏡クリニック

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お知らせ

大腸 3D-CT

2023/07/16

 当院の大腸内視鏡検査は肛門から挿入して盲腸までの全部の大腸・直腸の観察を行う全大腸内視鏡を基本としております。(炎症性疾患疑いの場合にはさらに奥の回腸内まで)たわみを取り除くとおよその挿入長は肛門から70cmほどになります。当院では現在まで、挿入困難で危険と判断して、途中で抜去した例が今まで2例ありました。1例目は頻回にS状結腸に大腸憩室炎を繰り返している方で、他院3,4箇所の医療機関でも不可能だった方です。頻回に炎症を繰り返した憩室腸管は「穴ぼこだらけ」の壁が「カチカチ」の状態であり、全くこちらの操作が通じない状態なので中止としました。もう1例は便潜血陽性の精査依頼の女性で、広範子宮全摘後で数回の腸閉塞を併発し、高度な腸管癒着が想定された方です。この方も挿入長20cmほどで、内視鏡がウンとも操作できない硬さを感じて危険と判断し挿入中止としました。

 このような場合に、奥の腸管精査を目的に他院にて依頼して行ったのが写真の検査です。施設によりいろいろな呼称があり、大腸CT,CTコロノグラフィー、3D-CT、CTCなどと呼ばれております。この写真は上記の女性のものですが、画面下部の狭い骨盤の中で直腸からS状結腸が何重にも重なっているのがわかると思います。

 大腸CT-CTの検査方法は下剤での前処置は大腸内視鏡検査と同じですが、その後造影剤と空気を肛門より入れてCTを撮影するものです。その後放射線技師が画像再構築操作を行って任意の方向から腸全体像を構築したり、またあたかも内視鏡を挿入して腸管内からポリープなどを確認するのと同様な画像まで構築することが出来ます。今回のケースのように内視鏡が行えない場合や不首尾の際などには大変優秀な検査になります。デメリットとしては放射線被ばく、生検・ポリープ切除のような処置は不可、色彩が判断不可、小さい病変は判定不可、まだ限られた施設しか導入していない点などがあります。

 今後ますます増加する日本の大腸癌患者の検査に対しては、現状の大腸内視鏡医だけでは対処しきれないと研究者からの報告があがっております。そこで車の両輪のように大腸3D-CTと大腸内視鏡検査が共に協力するような形で今後の大腸疾患に対処していく時代になっていくのだろうと思っております。

 

 

 

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