ステラ胃・大腸内視鏡クリニック

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お知らせ

血便を来す主な7つの疾患

2022/07/02

血便や便潜血陽性を来す疾患で代表的なものを7つあげてみます。

①結腸・直腸のがん及びポリープ

②炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)

③虚血性腸炎

④大腸憩室出血

⑤痔核、裂肛

⑥感染性腸炎

⑦薬剤性腸炎

 これら以外には、粘膜の毛細血管拡張症、小腸腫瘍、Meckel憩室、動静脈形成異常、腸管エンドメトリオーシス( 月経周期に一致して下血)などがありますが上記7項目で記載した疾患に比べたら頻度は低いです。

 ところで黒色便やタール便と言われる黒い便の出血源は口から回腸までの間とされますが、実際にクリニックなどに「便が黒いんですが、、、」などと言って来院される場合には、鉄剤などの薬剤摂取や緑黄色野菜を大量摂取した場合などが多いようです。というのは、もし本当に胃や食道などから出血している場合にはその量は通常では多量となりやすくて自然止血しにくく、重度な貧血やショック状態となっていることすらあり、血色良く、自ら元気に歩いて来院される患者さんの方でホントに黒色便の方はまれです。

 また、頭書にあげた7つの血便となる疾患群の中で肛門からの出血は⑤にあげておりますが、実際に大腸内視鏡検査時に詳細に観察するとは肛門部の粘膜が真っ赤にただれたように見える、微細な静脈の拡張である❝痔静脈叢❞が出血源となっている方が大変多いようです。(下記写真)この状態が長年続いたものがいぼ痔(内痔核)となります。私自ら問診して確信したことは、コロナ禍で在宅ワークをされる方で自宅の椅子に長時間座りっぱなしで全く歩行しない場合など、肛門部に静脈血が長時間鬱滞することから血管拡張が強くなり圧迫状態と併せて,少しの刺激で出血します。また別の原因としては極めて潔癖症の方で排便後に肛門を何回も強く拭く習慣になっている方などは肛門部の特定の角度にだけ粘膜表面が損傷し、❝痔静脈叢❞が拡張して同じく出血しやすい印象が強いです。他の疾患については別の機会に。

 

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